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🎼2022 best-songs-of-the-year

今年にリリースされた曲で特に好きなものを10曲選んで紹介する. 順番に特に意味はない.


kabanagu - いつもより

 kabanagu, ひいてはアルバムの「ほぼゆめ」は今年一番聞いた気がする. 音はたくさん重なっていたほうが嬉しいと思っていたけど, kabanaguは少ない音で奥行きを見せてくれるのがほんとうに衝撃的だった. こうなりたい.


Nagakumo - 思いがけず雨

 渋谷系が大好きなので当然nagakumoが好き. 現行でこういうサウンドをやっているバンドを知らなかったのでnagakumoの曲を最初聞いたときはめちゃくちゃ嬉しくなっちゃった. この曲も渋谷系って感じのカッティングにコード, そして二番のベースとギターのリフのウキウキ感が本当に楽しくて好き.

弾けるようになりたい, そして顔がいい
nagakumoを知った曲. これも最高


PAS TASTA -
peanut phenomenon

 破壊気持ち良すぎ!!! リリースされてから数時間の間誇張抜きで50週くらいしてた. どういうミックスをしているのかわからないけどサウンドにめっちゃ立体感があるし, 何よりも歌詞がめちゃくちゃいい.

生まれて間もない脳の壁に 見えない落書きをしてたいよ

 こんなセンス満点の歌詞が出てくるのがすごい. 歌詞単体でとてもパワーがあるのに, 曲がまさにこれを実行するに足りるインパクトを有しているのがすごい.

キミはヒトゲノム ぼくはフェノメノン

 この歌詞をピーナッツくんが歌うのもすごすぎる. キャラクターじゃん……(意味不明)

刀ピークリスマスでピーナッツくんを知った人間がここまで到達してほしい


SAKANAMON -
1988 feat.たかはしほのか(リーガルリリー)

 今年の6月ころに友達とSAKANAMONのライブに一緒に行って, 令和4年にしてSAKANAMONってめっちゃ良くね? となり, またこれとは別にApple musicのオススメでリーガルリリーを知ってドはまりし, その二者がコラボしたのがこの曲である. 曲全体の雰囲気がすごく澄み渡っているのが好きだし, 4/4で進んだ曲がサビで6/8に切り替わるのが, 歌詞も相まってこの星から離陸し浮遊感が増していく感じでめちゃくちゃ好き.

 この曲よりも前にリーガルリリーは1997という曲をリリースしている. 1997年はボーカルのたかはしほのかさんの産まれた年で, 1988年はSAKANAMONのボーカルの藤森元生さんの産まれた年だ. だからこの1988という曲は1997を踏まえた曲だと思っている.

最終電車飛び乗って 降り立った世界で 片道切符に気づいた
Take off from here
gateway is hilltop
it's time to flight

 1997では世界に降り立って, 1988では宇宙へと飛び立っていく. この歌詞間の対比がすごくキレイだと思った.

 SAKANAMONもリーガルリリーも今年で1,2を争うほどにたくさん聞いたアーティストで, 二者ともめちゃくちゃ声が好み. 特にたかはしほのかさんの声と作り出すサウンドがすき.

いちばんすきなリーガルリリーの曲.

ワンダーランズ×ショウタイム×KAITO - 88☆彡

 プロセカを始めたのは今年の1月のことである. 当時中2だった従兄弟にすすめられて, 今でこそそんな白熱というほどではないが, 春になるまでは本当に一日中やっていた記憶がある. スマホの音ゲーになんとなく苦手意識があったけど, 元々知っている好きな曲が多数収録されていたことと, やればやるだけ成長するというところが白熱の理由だった. (年をとると日々の中に成長を感じる瞬間はそう多くない……)

 プロセカには5つのグループが存在していて, その中でもストーリーや曲の雰囲気的にワンダーランズ×ショウタイムがすごく好きで, さらにその中でも今年リリースされた曲で88☆彡が(変換の手間以外は)大好き. にっこり^^調査隊のテーマとどっちにするかは悩んだ.

これはにっこり調査隊のテーマ
きっとどこかで 気づいてたんだ 子供騙しだ 君は笑うんだ

期待されてた めげないピエロだ 遠慮はしないさ 僕も笑うんだ

 ここの対比やべ~~~

きっとそうだ そんなもんだ 夢も希望も欲張っちゃえばいい

 ここの歌詞やべ~~~~~

 ワンダショ楽曲の明るさというか, それこそにっこり^^調査隊のテーマの「ぼくらには不可能を可能に変える何かがあるさ」とか, 大人になっていくに連れて置いていかなきゃいけない, 諦めないとうまく歩みを進められないものを持ち続けることを許容してくれる歌詞がすごく好きです.


名取さな -
モンダイナイトリッパー

 プロセカ, ひいてはワンダショにはまったといえば, それこそプロセカをプレイし始めた1月当時で一番好きだった曲はトンデモワンダーズだった. それと毛色の近い感じの曲がこのモンダイナイトリッパー. 曲の中でいろんなところにtripしていくからサウンドがコロコロ変わっていくのがすごく聞いてて楽しい.

ワタシノナリタカッタワタシノミライフ

 ここの歌詞が天才すぎる. 「ミライ」「ライフ」「イフ」が全部名取のキャラクターにかかっている. MVもそれに追随してスマホの画面に移っているのも良い. 名取さなと外界へのトリップに着目した作詞は天才だしそこから「サイコーなtripper」でかかってるの言葉遊びうますぎ, すーぱーだじゃれくりえいたーか?

ちなみにこれのリリースは2021年

これはだじゃれくりえぃしょん


星野源 - 喜劇

 星野源は年ごとに好きな曲ランキングを作ると毎回入ってくるんじゃないかってくらいずっと刺さっている. 去年一番良かったと思った曲は「創造」だし.

 この曲も文脈だよなって思う. つまりスパイファミリーのED曲として提供されてることで更に歌詞の解像度が高くなっている. 身も蓋もない言い方をすると星野源の「人生」の解像度の高さにいつもびっくりする. 曲のサウンドだと創造とかCubeとかそういうゴチャゴチャした感じの方が好みだけど歌詞の良さの一点でこの曲を選ばないといけない気がした.

手を繋ぎ帰ろうか 今日は何食べようか

「こんなことがあった」って 君と話したかったんだ

いつの日も 君となら喜劇よ

踊る軋むベッドで 笑い転げたままで

ふざけた生活はつづくさ

星野源最高の瞬間
今年リリースの曲だとこれもめっちゃ好き. 星野源と彼岸の相性良すぎる.

松木美定+浦上想起 - 舞台の上で

 浦上想起さんも今年に入って初めて知ったアーティストで, 作るサウンドがすごく綺麗な色をしているのが好き. それは鮮やかな色をしているとか, カラフルな色使いをしているとかいう話ではなく, 青とか赤とか一つの色を色んな視点, 塗り方, 混ぜ方をしているようなイメージ. うまく伝わっているかわからないけどそんな感じ. 松木美定さんも近い曲調のサウンドを作る人だけど, 松木さんの方は光をプリズムを通したときのような色彩感で, 浦上さんのほうは油絵のように様々な色が重なって, しかもその色に立体感があるようなイメージ.(多分あんまり伝わらない気がする. あと友達に浦上想起が好きと言ったら「サブカルすぎる」って言われた, そうなんだ. ) そんな二人のサウンドが交わり合っているすごく素敵なジャズワルツ.

浦上想起を初めて知った曲. 今年で1,2を争う衝撃だった気がする.
これは松木美定を初めて知った曲. 自分の松木さんへの色彩感のイメージはこの曲が大きく影響してるかも

葉加瀬冬雪 - Cat-ch Your Wave

 リトルハミングとどっちを選出するかめっちゃ悩んだ. というか前世でどんな得を積んだらリトルハミングとCat-ch Your Waveが持ち曲になるんだ???

これもとてもいい曲

 これに関してはサウンドが抜群に良い. なんというか気持ち良すぎ, うまく言語化できないのでとにかく再生ボタンを押してください. というか今年になって作曲者であるところの広川恵一さんの作るサウンドが刺さりまくることが発覚した.

最強広川恵一music

最強広川恵一musicその2

結束バンド - 星座になれたら

 今年も最後の最後にバケモンみたいな曲が出てきた. これは曲単体でもすごく良くて, リードギターのイントロとかワウとかフレーズとかの散らばったキラキラ感が夜空の感じを出していてすごく好き. それ以上にぼっち・ざ・ろっくのアニメを通して見たときの文化祭のシーンやストーリーを踏まえた上で歌詞を見たときの感動がデカい.

全話見なさい

 ストーリーのあらすじとしては, ギターがめっちゃうまいけど対人能力が著しく低いぼっちちゃんが結束バンドメンバーとなってみんなと音楽をしていく話で, 話の中ではぼっちちゃんが曲の作詞を任されている記述がある. つまり結束バンドの曲は特に断りがなければぼっちちゃんの作詞なわけだけど, この曲の歌詞はあまりにもぼっちちゃんのバンドに対する愛がデカく, しかもめっちゃ良い. 一番と二番の対比とそれを踏まえた上でのラスサビがすごく綺麗.


あとがき

 研究や卒論が忙しすぎてあまり参加できていないのだが, 学部4回生になった今年の春に吉田音楽製作所という作曲サークルに入った. この2022-best-songs-of-the-yearというのもそのサークルで企画されたものである. サークルでは週に一回例会が行われ, その後に人が集まればアフターで各々が最近知った曲を紹介し合う. そこで今年はたくさんの曲を知ったし, それに当てられて曲をdigる時間も増えた. 結果として今年はかなりの数の曲を聞いたんじゃないかなと思う. この10曲を選ぶにあたって今年よかった曲をひとまずリストにまとめると50曲を超えてしまった. 今年リリースに絞ってそれなんだから本当に多い. そのリストには今まで自分の世界に無かった曲がたくさんあった. 出会いに感謝.

 そこから10曲選ぶにあたって気づいたこととして, 自分の好きな曲を頑張って言語化するなら「色彩」と「浮遊感」だなって思った. 様々な色彩を持って, かつそこへと向かわせてくれる浮遊感; それは推進力とも言うかもしれないが浮遊感のほうがしっくりくる. 来年はこれらの曲になれるように頑張りたい.

 最後に今年良かった曲を曲数考えずに全部ぶち込んだプレイリストを共有します, 良いお年を.